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機構について
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最先端の光源技術はアト秒レーザーパルスの発生を可能としました。アト秒パルスを用いれば、物質変化や化学反応の根源を明らかにするとともに、高解像顕微イメージングが可能となります。今、アト秒科学研究の国際的中核拠点として、アト秒レーザー科学研究施設(Attosecond Laser Facility: ALFA)の設置に大きな期待が寄せられています。
ALFAでは、我が国の研究者・技術者が長年にわたって培ってきた最先端光源技術を集約し、互いに同期したアト秒レーザー(4種)を併設し、国内外の理学、工学、産業界のユーザーに、それぞれの応用にカスタマイズした最適なアト秒光パルスを提供します。
人類の知のフロンティアを大きく拡大するとともに、次世代の研究をリードする若手人材の育成の場となるALFAの設立にご支援を賜りたく、ここにお願い申し上げます。
機構概要
- 機構名:
- 東京大学アト秒レーザー科学研究機構
- 英語表記:
- The University of Tokyo
Institute for Attosecond Laser Facility(I-ALFA)
- 設 立:
- 2022年11月1日
- 所在地:
- 国立大学法人 東京大学 本郷キャンパス
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
- 機構長:
- 山内 薫 Kaoru Yamanouchi
事業について
ビジョン
- アト秒科学
- 先端光源開発技術の集約。アト秒科学において世界をリード
- ユーザー施設
- アト秒レーザー研究施設を全国共同利用・共同研究拠点へ
- 国際ハブ拠点
- アト秒科学の国際中核拠点。世界中の研究者が交流
- 若手人材育成
- 国際環境の下で、次世代の研究をリードする若手人材育成
学術への貢献
- 基礎科学
- 「最も短い時間領域(アト秒領域)での物質の観測」を達成
- 応用科学
- ペタヘルツエレクトロニクスによる超高速応答デバイスの開発
量子計算機の演算素子への応用が期待
- 生命科学
- 水の窓領域(2–4 nm)の3次元顕微画像—生命科学に貢献
沿 革
ALFA設立・建設への準備
- 2014年、2017年、2020年、2023年
- 「日本学術会議マスタープラン」及び「文部科学省ロードマップ」にて「予算化されるべき光源施設」として髙い評価で採択
- 2017年概算要求
- 「アト秒レーザー科学研究コンソーシアムの設置」(東京大学)
- 2021年3月
- 設置場所をKEKつくばキャンパス内。建設に関する協定締結の覚書へ(東大とKEK)
- 2022年概算要求「ミッション実現加速化経費」
- 全国共同利用・共同研究拠点としてALFAを設立するための運営費の確保
- 2022年度11月1日
- 東京大学総長総括委員会の下に「アト秒レーザー科学研究機構」設立。
- 2024年概算要求「アト秒レーザー科学研究設備(1)」
- 全国共同利用・共同研究拠点としてALFAを設立するための設備費の確保
国内での連携
- 2014年
- 東京大学、KEK、理化学研究所、分子科学研究所、電気通信大学、慶應義塾大学の研究者との議論に基づき、施設の運営、設備整備、利用推進、解析支援を担当する4つの委員会の設置が合意
- 2018年〜
- Q-LEAP 先端レーザーイノベーション拠点との連携
- 2022年3月
- 日本学術会議化学委員会および分子科学研究所が主催した公開シンポジウム「アト秒レーザー科学研究施設(ALFA)計画の現状と展望」を開催
- 2023年5月
- アト秒レーザー科学研究機構 連携協議会分科会、諮問委員会(アドバイザリーボード)を設置
- 2024年5月8日
- KEK物質構造科学研究所 2024年度物構研コロキウム
山内機構長が講演「アト秒科学研究施設ALFAの光源性能とサイエンス」
ロゴマークについて
ALFAへ、進化し続けるロゴ
ロゴマークは、世界中でデジタルファブリケーションとコンピューテーショナルデザインを牽引し続ける小渕 祐介氏(東京大学建築学科 小渕研究室主宰)のご協力により誕生しました。
機構の英語名である「Institute for Attosecond Laser Facility」の略称「I-ALFA」と、アト秒レーザーの先端光源施設「ALFA」を融合させ、人と科学、建築が自然の中で共創し合い、その豊かな形状と進化し続ける様は、観る者に様々なインスピレーションを与えます。
メインロゴのほか、東大を象徴するような黄色と淡青色の2色の組み合わせによるもの、物質を透過して観察するようなシンプルで無垢なデザインが制作されました。